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SEO対策の今

 

SEO対策の今】

SEO対策を、あくまで検索エンジンにひっかかるためだけのテクニックと捉えていないだろうか。実際のところ、つい最近まではそういう側面もあった。しかし、検索エンジンが検索意図まで汲み取れるように進化しつつある今、ようやく、生活者にとって優良なコンテンツを作るという本質的ともいえる行為が、もっともSEO対策として効果的な時代へと変わりつつあるという。

コンテンツマーケティングとは、“企業が伝えたいこと”と“生活者が知りたいこと”のギャップを“適切なコンテンツ”で埋める方法

そもそもコンテンツマーケティングとは、“企業が伝えたいこと”と“生活者が知りたいこと”のギャップを“適切なコンテンツ”で埋める手法」。

つまり階段を昇るように、生活者のステータスに合わせて、適切なコンテンツを提供し、購買まで結びつけていくのがコンテンツマーケティングだ。

SEOとコンテンツの関係を正しく理解する3つの観点…マーケティング、コミュニケーション、インフラストラクチャ

実はビジネスとしてSEOを捉える時には、 ①マーケティング②コミュニケーション③インフラストラクチャという3つの観点からSEO対策を考えることが重要」という。それぞれの事例をピックアップしながら理由を解説しよう。

■観点①:マーケティング戦略の文脈で、SEOを駆使してビジネスを加速

SEOというのは、顧客の悩みを解決することが本質。何を知りたがっているか、何を探しているかを、検索の視点から分析していくことが重要。これができれば、優良な見込み客を検索から集客することが可能になり、成約率をあげることができる」。だからこそマーケティング戦略の視点を持つことが重要。

「単純に検索上位にあがっても意味がない。その商品を購入したいと思っている消費者の検索で上位に表示される必要がある」と。例えば、マイクロソフトのある調査では、“靴を購入したい消費者”が購入完了までにかかった検索時間は55分44秒。6回の検索と12頁のWebページの表示を行ったという結果が出ている。つまり、何かを購入したり決断したりするには1回の検索で終了しない。理解するまで何度でも検索するということだ。

たとえば、あるインターネット接続業者の例。4000以上の想定される検索ワードをすべて洗い出し分析すると、購入決断の要因になるものは、下記の6つに絞られた。戦略として、こうした悩みを解決するためのコンテンツを提供することで購入につなげる。これが、いわゆるSEOマーケティング的活用 だ。

■観点②:生活者とのコミュニケーションという観点で、疑問・悩みに答えられるサイトを構築

SEOを活用することで、生活者に正しい情報を伝えるというコミュニケーションが成立する。いわば広報的な役割もあるので、この観点が重要だと渡辺氏は述べている。

生活者とのコミュニケーションという視点では、WHO始めアメリカの研究機関はきちんとSEO対策がなされている。例えば、新型インフルエンザなど世界で大流行しそうになると、ネット上には信頼性に欠ける情報があふれてしまう。そういったケースに対応するため、WHOは正しい情報を生活者に伝えるために、自分たちのリリースやニュースが検索上位にあがるようなSEOが考慮されている。

反対に、失敗例では、マイクロソフトが不良品を出した時、ネット系メディアが先に間違った情報を発信したために、自社の正しいリリースより上位に表示されることになり生活者が混乱したケースがある。SEOを意識した広報活動をすることで、周知しなくてはいけないようなアナウンスの効果最大化はもとより、なにかしらのミスによる混乱の最小化にも貢献できるといえる。

■観点③:インフラストラクチャの観点から、あらゆる場面の検索意図に答えるようWebを最適化

「重要なのは、SEOで検索一位になるのではなく、いかに消費者が確実に自社のサイトにアクセスできるかである」。インフラストラクチャという観点からいうと、Webのコンテンツ管理システムやテンプレートそのものを検索されやすいものにすること。つまり、そのプラットフォームを通じて情報を発信しさえすれば、常にSEO対策がなされている状態が望ましい。

例えば、サムスン。グローバル展開しているので24時間常に世界中のどこかでキャンペーンが行われている。24時間常に消費者が確実にサムスンのランディングページにアクセスできるよう、オフライン広告に接触した消費者が検索時に、想起するであろうキーワードをすべて洗い出すSEO対策を行っている。

サムスンは、下記フローの導線を維持できるよう365日、常にSEOを意識している。P&Gなどグローバル展開している企業は、同様のことを当たり前のこととして常に行っている。